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外国人が東京で賃貸を探す全手順 — 初期費用・保証人・UR住宅

初期費用は家賃4〜5ヶ月分、保証人不要でも契約できる方法あり。必要書類・UR賃貸・外国人対応の相談窓口を公的データで解説。

外国人が東京で賃貸を探す全手順 — 初期費用・保証人・UR住宅

外国人が東京で家を探す現実

東京の都市景観。高層ビルと住宅地が広がる

東京には外国人向けの賃貸制度が整いつつありますが、課題は残っています。

法務省の外国人住民調査(2016年)では、住居を探した外国人の39.3%が「外国人であることを理由に入居を断られた」と回答しました。一方で、日本賃貸住宅管理協会(JPM)の調査では不動産業者・管理会社の92%が外国人の入居を受け入れていると回答しており、実際にトラブルが起きた割合は1.5%にすぎません。

「受け入れたくない」のではなく、「言語の壁や手続きの煩雑さを心配している」のが多くのオーナーの本音です。

国も対策を進めています。国土交通省は外国人入居円滑化ガイドラインを14言語で整備し、多言語の契約書テンプレートや「指さし会話集」を提供しています。2025年10月に施行された改正住宅セーフティネット法では、外国人を含む「住宅確保要配慮者」向けの支援体制がさらに強化されました。

ハードルはあるものの、正しい手順を踏めば物件は見つかります。


家探しの全体の流れ

物件探しから入居まで、おおむね以下の手順で進みます。

1. エリアを決める(1〜3日) 通勤先と予算で候補地を絞ります。23区か多摩地域か、あるいは隣接県か。

2. 物件を探す(3〜7日) ポータルサイトで候補をリストアップし、不動産屋に連絡。

3. 内見する(1〜3日) 実際に部屋を見に行きます。1日に3〜4件回るのが効率的です。

4. 申し込み・審査(3〜7日) 必要書類を提出し、保証会社とオーナーの審査を受けます。

5. 契約・入居(1〜3日) 重要事項説明を受けて契約書にサイン。鍵を受け取ったら引っ越し。

全体で最短2週間、余裕を見て4週間が目安です。

引っ越しの繁忙期に注意

東京の賃貸市場には明確な繁忙期があります。1〜3月は日本の年度末・年度始め(4月)に向けて、大学進学・就職・転勤による引っ越しが集中する時期です。この時期は物件の回転が速く、条件の良い部屋はすぐ埋まります。内見した翌日にはもう別の人が契約していた、ということも珍しくありません。

逆に、4〜8月は比較的落ち着いた時期で、物件数は減るものの競争相手も少なく、じっくり選びやすくなります。9〜10月は企業の下半期異動に伴う小さな繁忙期があります。

時期を選べるなら、繁忙期を外すと交渉の余地も出やすくなります。


エリアを決める — まず「どこに住むか」を絞る

東京のビル群と鉄道路線。交通インフラが生活圏を決める

エリア選びは家探しの最重要ステップです。家賃、通勤時間、生活環境のバランスで判断します。

東京都内は大きく**23区(特別区)多摩地域(26市)**に分かれます。

23区 — 都心に近く交通の便が良い反面、家賃は高め。1R/1Kで5.5万〜17万円と区によって3倍近い開きがあります。外国人コミュニティが充実している区も多く、多言語対応の行政窓口が整っています。 → エリア別の特徴は 東京23区とは? で詳しく解説しています

多摩地域 — 23区より家賃が安く、同じ予算で広い部屋を確保しやすいエリア。1R/1Kで4万〜7.5万円が目安です。都心へは電車で15〜50分。自然環境が豊かで、子育て世帯にも人気があります。 → 路線別の特徴は 東京都の市とは? で整理しています

エリア選びの手順:

通勤先が決まっているなら、乗り換え検索アプリ(Yahoo!乗換案内やGoogle Maps)でドアtoドアの所要時間を調べるのが最初の一歩です。「23区内だから便利」とは限りません。23区外の吉祥寺(武蔵野市)から新宿へは15分。一方、23区内でも練馬区の西端からは50分以上かかります。

家賃の予算は手取り月収の3分の1以内が無理のない目安です。手取り25万円なら家賃8万円前後。この予算だと23区の城東エリアか多摩の中央線沿線が候補に入ります。日本でクレジットカードがまだない場合は、外国人のクレジットカード事情で審査の仕組みを把握しておくと役立ちます。


初期費用の全容 — 家賃の4〜5ヶ月分を用意する

書類とペンが並ぶデスク。賃貸契約には複数の費用項目がある

東京の賃貸は初期費用が高い。家賃の支払い以外に、契約時にまとまったお金が必要です。家賃8万円の物件を例に内訳を示します。

項目金額の目安備考
敷金(しききん)0〜16万円退去時に原状回復費を差し引いて返金。10万円以下の物件の63.3%が敷金ゼロ
礼金(れいきん)0〜8万円オーナーへの謝礼。返金されない。ゼロ物件が増加中
仲介手数料8.8万円法定上限は家賃1ヶ月分+消費税
前家賃8〜16万円入居月(日割り)+翌月分を先払い
保証会社費用4〜8万円家賃の50〜100%。年次更新料あり
火災保険1.5〜2万円2年契約が一般的
鍵交換費用1〜3万円前の入居者の鍵からの交換

合計: 約35万〜45万円(家賃8万円の場合)

敷金ゼロ・礼金ゼロの物件を選べば20万円台に抑えることも可能です。ただし、敷金ゼロ物件は退去時にクリーニング代が別途請求されるケースがあります。契約前に退去時費用の条件を確認しておくと安心です。


必要書類を揃える

賃貸の申し込みに必要な書類です。物件によって多少異なりますが、この一式があればほとんどの申し込みに対応できます。

  • 在留カード — 在留資格と在留期限が記載された身分証。コピーを求められます
  • パスポート — 在留カードと合わせて本人確認に使用
  • 収入証明 — 給与明細3ヶ月分、または課税証明書。年収が家賃の36倍以上あるかを審査で見られます
  • 在籍証明書 — 勤務先が発行する書類。学生の場合は在学証明書
  • 緊急連絡先 — 日本国内で連絡が取れる人の情報。友人や同僚でも可

印鑑(はんこ)は求められることもありますが、外国人の場合はサインで対応できるケースが増えています。不動産屋に事前に確認しておくとスムーズです。


保証人問題の解決策

鍵を持つ手。保証人問題を解決すれば新居への道が開ける

日本の賃貸では従来「連帯保証人」が必要でした。家賃の未払いが発生した場合に保証人が代わりに支払う仕組みで、日本に知り合いが少ない外国人にとっては大きな壁でした。

現在は保証会社の利用が主流です。個人の保証人がいなくても契約できる物件がほとんどで、約80%の物件が保証会社の利用を前提としています。

保証会社の仕組み:

  • 初回費用: 家賃の50〜100%(8万円の物件なら4〜8万円)
  • 年次更新: 年1万円程度、または家賃の10〜30%
  • 審査内容: 在留資格、収入、勤務先

外国人対応に慣れた保証会社も増えています。「外国人 保証会社」で検索すると、多言語サポートを提供している会社が複数見つかります。日本賃貸住宅管理協会の外国人支援ページにも関連情報がまとまっています。

ただし、保証会社は基本的に不動産屋が紹介してくれるため、自分で探す必要はありません。物件を決めれば、その物件に対応した保証会社を案内してもらえます。「外国人の入居実績がある保証会社を使えますか」と不動産屋に聞くのが一番スムーズです。


物件を探す — ポータルサイトと不動産屋

明るいフローリングのリビングルーム。内見では日当たりや広さを確認する

物件探しのルートは大きく2つあります。

日本語のポータルサイト

日本人が部屋を探すときの定番ルートは「ポータルサイトで物件を検索→気になった物件の不動産屋に連絡→来店して内見」という流れです。物件数は外国人向けサービスと比べて桁違いに多く、選択肢を最大限に広げたいなら日本語サイトが第一候補になります。

  • SUUMO — 国内最大級。掲載物件数が最も多い
  • LIFULL HOME’S — SUUMOに次ぐ大手。「外国語対応可」のフィルタあり

外国人向けのサービス

日本語に不安がある場合、外国人対応に特化したサービスがあります。

  • GaijinPot Apartments — 英語対応。掲載物件はすべて外国人入居可
  • wagaya Japan — 英語・中国語・ベトナム語対応。保証人不要物件も検索可能
  • Real Estate Japan — 英語で東京の賃貸を検索可能

不動産屋で伝えること

来店時に以下を伝えると、物件の提案がスムーズです。

あなた: 「家賃8万円以下で、○○駅の近くで探しています」 不動産屋: 「間取りのご希望は? 1Kですか、1LDKですか?」 あなた: 「1Kで大丈夫です。駅から徒歩10分以内だと助かります」

事前にメールや電話で「外国人の入居は可能か」を確認しておくと、来店してから断られるという事態を避けられます。


内見から契約まで

内見(ないけん)は実際に部屋を見に行くことです。写真と実物は印象がかなり異なるため、必ず現地に足を運んでください。

内見で確認すべきこと:

  • 日当たりと騒音(窓を開けて確認する)
  • 水回り(シャワーの水圧、排水の臭い)
  • 収納の広さ(思ったより小さいことが多い)
  • 最寄りのスーパー・コンビニまでの距離

気に入った物件が見つかったら、その場で申し込みを出すくらいの判断スピードが必要です。特に1〜3月の繁忙期は、内見した当日の夜に別の人が申し込みを入れるケースが頻繁に起きます。「一晩考えたい」と持ち帰った物件が翌朝には募集終了していた、というのは繁忙期にありがちなパターンです。

内見に行く前の段階で「家賃○万円以内、駅から○分以内、この設備があれば決める」という判断基準を決めておくと、現地で迷わずに済みます。

申し込み後、保証会社とオーナーの審査があります。在留資格が有効で、収入が家賃の36倍以上あれば、3〜7日で結果が出ることが多いです。

審査を通過すると、重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)を受けます。物件の条件を宅地建物取引士が説明する法定手続きです。日本語での説明が基本ですが、国土交通省が14言語の書類テンプレートを整備しているため、不動産屋に事前にリクエストすれば母語の資料を用意してもらえる場合があります。


「外国人お断り」に遭ったら

物件探しの中で、外国人であることを理由に断られるケースにぶつかることがあります。

不動産流通推進センターの分析によると、国籍のみを理由とした入居拒否は不法行為にあたる可能性があり、慰謝料が認められた判例も存在します。ただし、現行法では契約の締結を強制することはできません。

現実的な対処法:

断られた物件に固執するよりも、外国人対応に慣れたサービスに切り替えるのが効率的です。GaijinPot ApartmentsやReal Estate Japanの掲載物件は、オーナーが外国人入居を了承済みです。

困ったときの公的な相談窓口もあります。


UR賃貸 — 保証人不要の公的住宅

集合住宅の外観。UR賃貸は初期費用を大幅に抑えられる選択肢

UR都市機構が運営する賃貸住宅は、外国人にとって有力な選択肢です。

URのメリット:

  • 保証人不要
  • 礼金なし
  • 仲介手数料なし
  • 更新料なし

家賃8万円の物件なら、民間で35〜45万円かかる初期費用が、URでは敷金(家賃2ヶ月分)+日割り家賃+共益費の約20万円程度で済みます。

申し込み条件:

  • 在留カードを持つ中長期在留者(就労ビザ、留学ビザなど)
  • 月収が家賃の4倍以上(8万円の物件なら月収32万円以上)
  • 月収基準を満たせない場合は、家賃の100倍の貯蓄があれば申し込み可能

物件数は民間より少なく立地も限られますが、「保証人が見つからない」「初期費用を抑えたい」という場合には検討する価値があります。


うまくいかない時

状況対処法
審査に落ちた理由を不動産屋に確認。在留期限が短い場合は更新後に再申し込み。別の保証会社で通ることもある
断られ続けるGaijinPot等の外国人専門サービスに切り替え。UR賃貸も候補に
初期費用が足りない敷金ゼロ・礼金ゼロで絞り込む。分割払い対応の不動産屋もある
契約書が日本語で読めないFRESC(0570-011000)や東京都多言語相談ナビ(0120-142-142)に相談。14言語の契約書テンプレートを不動産屋に依頼
希望の物件が見つからない条件の優先順位を見直す。駅徒歩10分→15分に広げる、築年数を緩める、隣の駅も候補にする

別の方法

賃貸契約のハードルが高いと感じる場合、他の住まい方もあります。

シェアハウス — 保証人不要、初期費用は数万円程度。家賃に水道光熱費やインターネット代が含まれるケースが多く、オークハウスクロスハウスが大手です。来日直後、日本の生活に慣れるまでの拠点として利用する人も多いです。東京で友人をつくる方法として、シェアハウスでの国際交流を挙げる人もいます。

マンスリーマンション — 1ヶ月単位で契約できる家具付き住宅。賃貸より割高ですが、保証人不要で即入居可能。仮住まいとして腰を据えて物件を探す時間を確保できます。

社宅・会社の住宅サポート — 日本企業に就職する場合、住宅手当や社宅制度がある会社もあります。入社前に人事部に確認すると、物件探しの負担を大幅に減らせます。


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